リスニングには文法の知識と理解が必要不可欠だと私は思います.
このスキットでは,最後から2番目の文です.私もこの文はとても聴き取りにくかったです.全体的に速く発音されている上,文法的なポイントが組み合わされているため,充分に文法を理解して習得していないと,反射的に内容を把握することが難しいからだということが容易にわかるでしょう.
英語の構造の骨格は「主語+動詞」ですが,ここでは助動詞 can が入っています.そして,can に続く動詞(ここでは,can の後なので原形で使われています)の目的語が,sounds ですね.その sounds に対して of nature が修飾されているわけです.さらに,最後には in the music が続きます.
以上のように分析的に把握することで,英語を聴く時の頭の働きを理解することができます.このように,一度は,本来は無意識で行われる頭の働きを意識的に理解することが重要ですが,そのために威力を発揮するのが文法の知識と理解です.
後は,このような頭の働きを,一瞬のうちに自動的に行われるように何度も聴くことによって習得していくことは容易だと思います.音読も併用しながら行うとよいでしょう.
「中学英語教科書ニュークラウン2年活用集」トップページに戻る